吉岡 駿介

設計部

工学研究科建設工学専攻

広場のように人が集い、交流の場となっている京都駅に衝撃を受ける 

子どもの頃の夢は何でしたか? 

小さい頃から工作が好きで、将来は大工さんになりたいと思っていました。

大学受験を前にオープンキャンパスで建築設計という職業を知り、進路を決めました。最初に強く意識した建築作品は、原広司さんが設計した京都駅です。それまで駅舎は移動のための通過地点と思っていましたが、コンコースの吹き抜け空間に配置された大階段に広場のように人が集い、交流の場となっている駅を目にしたときの衝撃は本当に大きく、このような建築を設計したいと思いました。

入社のきっかけは? 

就職活動中、まず情報源にしたのは各社のホームページです。安井のサイトは、企業方針や求める人材について親切かつわかりやすく書かれていたので、きっとよい会社ではないかと(笑)。面接の際、1日に多くの学生と接しているはずなのに、こちらのプレゼンテーションを最後まで丁寧に聞いてくれる面接官の姿を見て、この会社は社員を大切にしているだろうと思い、入社を決めました。

仕事としての設計は、建築主がいて初めて成立する 

入社当初はどんな仕事をしましたか? 

豊洲にある学校の基本設計の資料作成や、コンペやプロポーザルの業務に関わっていました。 

入社3年目、設計者として本格的に関わったのが刑務所の設計です。守秘義務の多い仕事で、資料を持ち歩くときもずっと緊張して、学生のときにはないプレッシャーと責任を感じながら取り組みました。上司や先輩に助けてもらいながら、へとへとになって設計をまとめたのを覚えています。

学生時代と入社後の大きな違いは、やはり建築主の存在です。学生のときは、自由に設計をしていましたが、仕事としての設計は、建築主がいて初めて成立します。設計は多くの知識が必要な仕事だと実感しました。

最近の仕事について教えてください 

刑務所以降も保健所、消防署、警察署など官公庁の設計に関わっています。建物には、それぞれ固有のルールがあるので、そのルールを敷地にどう当てはめていくかを考えながら設計することは苦しいときもありますが、すごく楽しいです。

たとえば消防署であれば、出動がメインなので、緊急発令が鳴ってから出動するまでの動線をいかに短くするかが重要です。また警察署は、市民の相談を受ける部屋もあれば、被疑者を留置するための閉じた部屋も必要で、動線をよく考えてプランを立てなければいけません。

設計者にとって大切なのは、相手の立場になって物事を考えること 

設計の仕事をする上で、大切だと思うことは? 

常に相手の立場で物事を考えることだと思います。「相手」とは、建築主や施設利用者に限らず、仕事に関わる全ての人です。この仕事は、非常に多くの人と関わります。設計者としてのこだわりも大事ですが、自分よがりの行動では、よい建築は生まれません。新人の頃、上司に、よい設計者になるにはどうあるべきか尋ねたら、ただ一言、『努力』といわれたのが今も心に残っています。

設計は、完成までに長い時間がかかる仕事です。そのなかでデザインを考え、かたちにしていく時間は実は短く、大半の時間は打ち合わせや資料作成、社内外での諸々の調整に費やされます。仕事をスムーズに進めるためには、つねに一歩先を見て、考えることが大切だと思います。

職場はどんな雰囲気ですか? 

アットホームで明るい職場です。社員数もちょうどよい人数で、みんなが顔見知りのような関係です。私は社員会のメンバーですが、会社と社員が近いというか、これほど頻繁に役員の人たちと話ができる会社は少ないのではないでしょうか。社員の意見を聞いて、一緒によい会社にしていこうとしているのを感じます。 

入社希望者へのメッセージを 

とにかく一生懸命な人が、私は好きです。たとえ模型づくりやスケッチがあまり得意じゃないとしても、それは練習すればいい話です。熱意があって一生懸命がんばることができる、そんな人とすてきな建築をつくっていきたいです。 

2017.7

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