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第13回社内表彰に6点を選定

安井建築設計事務所では、事務所としてより一層の技術力向上を目指し、社会に向けて良い作品とサービスを提供することを目的として2005年より社内表彰制度を設けております。このたび第13回として、プロジェクト部門/プロセス部門/BIM部門から計6点を選定し、表彰しています。
今回は安井建築設計事務所のグループ全体(安井ファシリティーズ含)を応募対象に、建築と、建築に関わる社会環境を含めたデザイン/マネジメント活動において、当社の活動領域を広げていくチャレンジングな成果が選ばれています。3部門とも、デザイン/マネジメント面での優位性に加え、社会環境との関わり方で非常に密度の濃い、多面的でさらなる進度化が、また、今後当社の活動領域を広げていくプラットフォームになる期待が込められたものです。
表彰の6点、クライアント各位のご了解をいただき、以下に公表いたします。
(プロジェクト名/建築主)

 

<「プロジェクト表彰」部門>
時代の要請ともいえる社会ニーズにいかに向き合い、次の時代への明確なテーマと意欲が感じられるかの視点から審査・協議し、5点を選定。
近畿大学 東大阪キャンパス C館(法学部棟)/近畿大学

撮影:市川かおり

<社内評より>水平方向にのびやかに、かつしっかりと伸びる大庇が印象的である。それはキャンパスの新しい顔であるが、この大庇のもとに多様な教育・学習空間や研究室をコンパクトに納め、全体のボリュームを適度に抑えている。ライトコートに面する階段、大庇を貫く階段などの移動空間、ラウンジは学生同士のコミュニケーションを促す要となるであろう。
このところの近大・東大阪キャンパスは、当社設計の総合社会学部棟や食堂棟を含め、固有の表情を持った建築群によって活気が生み出されている。法学部棟は、そうした流れに連なりながら、大学と地域が共存する、良好な景観形成を提案していると言えよう。

エクシブ鳥羽別邸およびエクシブ鳥羽他リニューアル/リゾートトラスト

提供:リゾートトラスト

<社内評より>リゾートトラストによるエクシブシリーズは日本のリゾートホテルの中で高い評価を得ている。当社はエクシブ鳥羽において第1期から継続的に設計に従事しているが、今般は既存客室・レストランのリニューアルの設計とともに、シリーズ初の「和」をテーマとした「エクシブ鳥羽別邸」新築設計に携わったものである。これは中央の大池を囲んでコの字型に建築を配置し、雁行やセットバックによりスケールダウンを図っている。四季折々の表情を見せる庭園デザイン、自然光や風を巧みに室内に引き入れる工夫などにより、「庭屋一如」をすがすがしく達成した。エクシブ鳥羽のさらなる進化・価値向上に向けて、多面的な任務を通して成果を導いた。

東京国立博物館 正門プラザ/東京国立博物館

撮影:淺川敏

<社内評より>本建築は、東京国立博物館のゲートであるだけでなく、上野の森を歩く人々の動きの中心の役割を担っている。すでに、多くの人々に親しまれるミュージアムショップや一息つけるスポットとして人気が定着し、博物館と上野の森の付加価値を高めた。デザインとしては、周辺にある歴史的な価値の高い建築群や豊かな自然と調和するために、鉄骨造によるシンプルな表情を選択している。色温度の異なるLED照明の調光・調色自動制御によるシーンコントロール、床下におさめた空調機器など、構造・設備との密接な連携によって目標を達成している。この正門プラザは伝統ある博物館が社会に積極的に語りかけるメッセージということができよう。

小野薬品工業株式会社 水無瀬研究所 第3研究棟/小野薬品工業

撮影:竹中工務店

<社内評より>研究分野におけるイノベーションを誘発する研究施設である。異なるフロアに分散したオフィスエリアを、中間フロアや縁側空間を介して自然なつながりを形成し、研究者同士のコミュニケーションを促している。敷地内の既存各棟、緑豊かな環境とは連続感を持つよう工夫されており、たとえば隣接棟との間は、大きなガラス窓面とPCフレーム、テラスを組み合わせた個性ある壁面構成とし、変化のある眺望を獲得するだけでなく、緑との一体感が生まれている。また、BCPやラボエリアの可変性に配慮するなど、デザインと機能とを高度に融合させている。なお、竣工後1年経った時点では計画通りの使い方がなされ、イノベーションの成果が実ることがおおいに期待されていると聞く。

立命館大学平井嘉一郎記念図書館/立命館

撮影:エスエス大阪

<社内評より>衣笠キャンパス正門脇に位置する、国内有数の規模を誇る大学図書館である。当社ではキャンパスマスタープラン策定に携わっており、主要プロジェクトとしても位置づけられる。次世代の若者の育成を願っていた平井嘉一郎様の思いはご令室で寄贈者の平井信子様へ「学びへの思い」として受け継がれ、その様式性を伴うアカデミックな外観は、京都市の風致保全計画に沿ってまとめあげられ、また内部の3層吹抜であるライブラリーバレーは「活きた本」が取り巻く象徴的な空間となっている。 照明色温度や音環境の制御、多様な閲覧スペース・映像スペースや記念文庫など、個性的で手ごたえのあるメニューが充実している。

<「プロセス表彰」部門>
該当なし

<「BIM表彰」部門>
2007年から当社で本格導入し蓄積されたBIM技術を、より実践的取組みへと昇華させたプロジェクトアプローチに対して審査・協議し、1点を選定。
◆ICT/BIM を活用した新規設計プロセスの提案
本取組みは、プロジェクトの初期段階において、コンセプチュアルなデザイン創出のために、ICTを高度で効果的に用いることを提唱したものである。コンピュータの計算能力をフルに引き出したアルゴリズミックなデザインの実践、3Dプリンターなどを活用した明瞭なアウトプット、iPadやヘッドマウントディスプレイを用いたバーチャルなプレゼンテーションによるリアリティ創出など、設計者の積極的なマインドを支援するツールがラインアップされている。今回の取り組みは実験的な側面もあるが、後続のプロジェクトに好影響を与えるものとして評価できる。

 

今回の表彰作品をはじめ、当社は「品質・環境・社会性」「独自性・独創性」を主軸に、顧客満足度の高い作品創りに努めてまいります。

 
(安井建築設計事務所 広報部)

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