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安井オープンハウス、大阪ガスビルリレートークを開催しました

先日9月29日(金)このコーナーでもお知らせの通り、10月27日(金)と28日(土)の2日間、当社のオープンハウスを開催しました。このオープンハウスは、当社が実行委員会として参加しているイベント「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2017(イケフェス大阪)」(28日・29日開催)のプログラムの一つとして、今年も日程を合わせての開催となりました。
大阪事務所1階ロビーを開放し、10回目となる今回は『建築家・安井武雄 船場を彩った作品たち』と題し、当社創業者の安井武雄(1884-1955)が設計し、「日本一」と称された小学校などの建築作品の紹介や、安井武雄関連資料や当社の最近の作品も紹介しました。
また28日(土)には「イケフェス大阪」の連携プログラムとして、石田潤一郎教授(京都工芸繊維大学)と当社社長の佐野吉彦によるリレートーク『大阪ガスビルに託された夢-白亜のビルと近代大阪』(日本建築協会主催・大阪ガス株式会社共催、会場:大阪ガスビル)が開催されました。
大阪を象徴するメインストリート「御堂筋」が、今年で完成して80年の節目を迎えています。
御堂筋のシンボルとして長らく市民に親しまれている「大阪ガスビル」。その設計者であり、当社創業者・安井武雄の経歴や建築概要のほか、ガスビルが完成した1933年頃の大阪都心改造の時代背景とデザインについて語られました。

右:大阪ガスビル外観、御堂筋「対岸」より南東角を望む。1933年に竣工した南館側。(撮影:2015年8月)

石田教授からは、御堂筋がこれまでに無かった広さの道路に拡幅され、ガスビルはその沿道という立地で「引きで(遠目から)」見られることを意識しながら、一定の様式美学にとらわれない大胆なデザインを取り入れている。同時に都市美観に配慮し法的な解決も果たしていることを解説されました。

左:大阪ガスビル、平野町通り南西角から/右:南面:凸部は講演場映写室の名残。

佐野は、ガスビル完成当時、建物の軸は東西にあり、賑わっていた平野町通側(ビル南面)がメインの「顔」だったとし、当時の講演場映写室の凸部や上部のセットバック(斜線制限)など、ガスビルの南外観は密度が濃く、「たくらみに満ちた」デザインであると解説。

左:御堂筋に面する東面(北館)/右:御堂筋「対岸」より北東角を望む。1966年に増築された北館側

御堂筋拡幅後は東面がメインになり、北館の増築を設計した後継者・佐野正一の意地や苦労についても触れ、安井武雄が描いた夢を佐野正一が完成させたことを述べています。
当初の大阪ガス社長・片岡直方と安井武雄との人間関係が根底にあり、それが増築にも引き継がれ、今も「建築は人の縁を大切にしなければならない」ことも付け加えています。
そのほか、ガスビル建設時の貴重な動画もご紹介しました。

 

オープンハウスでは安井武雄のスケッチ、図面など一部をご紹介しましたが、来る12月1日から大阪府立中之島図書館で開催される展覧会『建築家・安井武雄の創造⼒〜近代⼤阪の精華〜』でも、「⼤阪倶楽部」、「⾼麗橋野村ビル」、「⼤阪ガスビル」の3つの建物を中⼼に、図⾯、スケッチ、写真、映像などで安井武雄の足跡をご覧いただけます。ぜひ会場にお越しいただき、実物のリアリティをお楽しみください。詳しくはこちらより。

 

安井オープンハウス(リレートーク)には多くの方にご来場いただき、ありがとうございました。
建築・都市の仕事を知っていただく貴重な機会として、今後も地域・社会と親しみのある関わりを続けていきたいと考えます。

 

(安井建築設計事務所 担当スタッフ・広報部)

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