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CLT工法採用のJR九州新熊本支社が完成

当社が設計に関わったJR九州新熊本支社が完成し、3月26日から全面共用を始めています。

エントランス *


CLT(直交集成板)工法<※>の採用が特徴になっており、23日にはプレス・関係者を集めての見学会も実施されました。以下にレポートいたします。
(建築設計:安井建築設計事務所、構造設計:当社+住友林業)

外観 ***

このプロジェクトは、熊本駅周辺の整備事業に伴い、現在の熊本支社の移転が必要になったことから、新たな支社を新幹線と在来線の高架下に建設するというものです。
“地域を元気に” を中期経営計画のスローガンに掲げるJR九州の新たな事業拠点として、地域に貢献する建物づくりを行いました。九州産材を使用した“CLT” という新たな建材によってかたちづくられる建物は、地域貢献と先進性を具現化しています。

エントランスロビー

建物規模は、高架下に鉄骨造一部木造(CLT)平屋建てで延べ面積は約3,100㎡、うち事務所棟の一部と乗泊棟の約1,250㎡をCLT構造としています。
事務室棟の屋根はCLTパネルを勾配屋根のように組み合わせることで、7.2mの大スパンを実現、室内の中間に柱や壁のない大空間を生み出すことが可能となりました。
構造と仕上げを兼ねる利点から、木の温もりを感じる明るく開放的な空間をつくり出し、働きやすい空間を提供しています。

左:事務室 */右:会議室 **

また、このプロジェクトは環境省の補助事業となる「木材利用による業務用施設の断熱性能効果検証事業」に採択されています。これは、CLT等を用いた高い省エネ・省CO2につながる低炭素建築物等の普及を促進するためのモデル建築物を建設し、その断熱性能をはじめとする省エネ・省CO2効果について定量的に検証することを目的としています。
新たな支社はCLT造と鉄骨造の混構造で、両者を比較することによりCLTの断熱性能等を検証していきます。

 

(安井建築設計事務所 設計担当・広報部)
※写真提供/*日刊建設工業新聞社、**日刊建設通信新聞社 ***九州旅客鉄道株式会社

 

<※CLTとは>
CLTはCross Laminated Timber の略称で、挽き板を並べた層を、板の方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大判のパネルです。1995年頃からオーストリアを中心として発展してきた新しい木質構造用材料で、日本では2013年に製造規格となるJAS(日本農林規格)の制定、2016年にCLT関連の建築基準法告示の公布・施行により、CLTの一般利用が開始されました。
CLTは断熱性や遮炎性・遮熱性・遮音性などの複合的な効果も有しており、中高層の木造建築物への活用が期待されています。さらに、工場で予め加工して現場組立を行うプレファブ化が可能となり、工事工期短縮にも寄与する建材です。

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