東海関電ビルディング

愛知県名古屋市

東海関電ビルディング

ビル性能を『埋もれない』ための個性に

名古屋駅から東にのびるメインストリートの一つ「桜通り」と高速都心環状線の交差点に面するオフィスビルである。効率的で魅力的なオフィススペースの確保・創出と、オフィスビルが林立・競合するなかにあって『埋もれない』特徴あるビルづくりをパブリックに配慮しながらオーソドックスな手法で無理なく実現することを計画の基本的方針とした。 このため、連坦建築物制度や総合設計制度を適用して諸制度の規定に適合させながら、その効用を最大化する配置形・平面形の徹底を行い、良好な都市環境に貢献する外部空間の確保を図っている。 建物を包むスキンは、適切な採光の確保、日射や外気熱負荷のコントロール、高い遮音性・断熱性と安全・容易な自然通風・換気が可能な多機能に構成したダブルサッシュ・カーテンウォールを採用し、そのトップには太陽光発電パネルを組み入れ、西日を受ける面にはバーチカルアルミルーバーを設置するなど、一層の環境配慮を行っている。 これらは、ユニークで洗練された建物イメージを強化する意匠上のエレメントとして扱うことで、建物のアイデンティティーをビル性能そのものが生むかたちとすることを意図したもので、都市の新たな風景・景観を創出している。

建築主
関電不動産株式会社
所在地
愛知県名古屋市
撮影
エスエス

カテゴリ

DSA空間デザイン賞2012 入選
JCDデザインアワード2012 BEST-100 入選
第46回 SDA賞 サインデザイン優秀賞、入選

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