東京国立博物館 本館(改修)

東京都台東区

東京国立博物館 本館

重要文化財に最新の展示収蔵機能を付加する

現在の本館は、大正12年(1923年)に関東大震災により損壊したJ.コンドル設計の旧本館に代わり、昭和天皇の即位を記念し「日本趣味を基調とした東洋式」という条件で設計案を公募して建てられ、昭和13年(1938年)に開館した。渡辺仁による設計で、コンクリート建築に瓦屋根をのせ、東洋風を強く打ち出した「帝冠様式」の代表的建築とされ、平成13年(2001年)には重要文化財に指定されている。 重要文化財として既存建物を保存しながら改修することを前提に、平成18年(2006年)には地下収蔵庫を最新の保存技術を用いて全面改修。平成26年(2014年)には1階常設展示室(15-16-17-18室)の内装改修を中心に、展示ケースや照明システムの更新を行い、現代の展示計画に対応できる機能を付加した。また、メインエントランスの自動扉を新設、日本庭園への出入りのため風除室を設置するなど気密性の向上を図った。そのほか、バリアフリー対応として、エレベーターの更新や地下1階トイレの改修、教育普及機能の向上として、地下1階レクチャースペースの内装改修なども行った。 「その時代の最先端の技術を駆使しながら、国の文化財を守り、後世に継承する。」 当社の東京国立博物館における改修では常に心がけていることである。

建築主
独立行政法人 国立文化財機構東京国立博物館
所在地
東京都台東区
撮影
淺川敏
東京国立博物館 本館
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