中野区立第九中学校と中央中学校を統合して開校した「中野中学校」の新校舎。南側隣地に都市計画公園が予定されており、災害時の連携に配慮して南側に校庭を配置した。校舎は地域に開放する運動諸室(プール・柔剣道場・屋内運動場)を地下と地上西側に配置し、地上東側1~5階の教室エリアと一体的に計画している。教室エリアの中央に中庭を設け、廊下や階段の自然採光・通風を確保すると同時に、上下階の視線の交錯による自然な交流を生み出すことをねらいとしている。外観は早稲田通りの東西の流れや公園の広がりを意識した「横ライン」を基調としながら、南側はグリッドフレームによる整然として落ち着いた表情、北側は様々なボリュームのガラスやルーバーによりにぎわいのある表情を創りだすことで、南北それぞれのまちに調和するよう計画している。