稲敷市新庁舎

茨城県稲敷市

稲敷市新庁舎

市民が快適に安心して利用できる新市庁舎

これまで4庁舎に分散していた行政機能を集約し、市民が快適に安心して利用できる新市庁舎を基本コンセプトに掲げた。 正面玄関となるエントランスには、2層吹き抜けの市民ホワイエを囲むように市民窓口カウンターを配置している。この市民ホワイエにはキッズスペース、稲敷市の各種情報が映し出される映像モニターが設置され、福祉・年金相談など滞在時間の長い市民でも心地よく過ごせる空間を創出している。市民ホワイエを囲む8本の柱には窓口機能ごとの番号でサインを色分けし、ユニバーサルデザインに配慮した、利用者誰もが分かりやすい市民サービスを提供する。 免震構造を採用した新庁舎は大規模災害時にも確実に庁舎機能を維持し、隣接する消防施設と一体的に指揮中枢の役割を担う。庁舎正面のバスロータリー、太陽光を夜間照明電源とする大庇は災害支援物資の受け入れ・展開スペースとして、また、防災広場はテントサイトとして被災した市民生活を支える。 新庁舎は行政手続き目的に限った場ではなく、市民がくつろげるロビー、稲敷の特産品を展示・販売できるマルシェ、障がい者の社会参加を支援するカフェなど、多くの市民が集うスペースを設けている。 筑波山を望む議場ラウンジは小学校2クラスが体験学習できる階段教室となり、稲敷市の将来を担う子どもたちが街への誇りと愛着を持てる空間創りとしている。

建築主
稲敷市
所在地
茨城県稲敷市
撮影
鹿島写真事務所、黒住直臣

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