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兵庫県立淡路医療センターが竣工(その1)

兵庫県淡路島(洲本市)の県立淡路病院の移転・建て替え計画。現施設の老朽化・狭あい化、医療ニーズの高度化・多様化に対応するため、2009年実施されたプロポーザルで当社案が特定され、設計・工事監理に携わってきました。このたび、旧カネボウ電子工場跡地に「兵庫県立淡路医療センター」として生まれ変わり、4月20日(土)に竣工式典と内覧会が行われました。地域の中核病院として、急性期医療や専門的ながん医療を提供し、災害拠点病院として地域の安心と安全を守ることが求められ、5月1日(水)に開院します。

 

竣工式典では、正面玄関でのテープカットに続き、中央待合ホールで地元の柳学園中学・高等学校ジャズバンド部による記念コンサートが行われました。中高生が一緒に活動する同部は、神戸で開催される「ジャパン・スチューデント・ジャズ・フェスティバル」に毎年出演する実力で、会場を盛り上げました。


県知事の挨拶、事業管理者の経過報告、来賓の祝辞に続き、病院長が診療機能や病院スタッフを紹介されました。「淡路病院」として57年間の歩みと、58年目新たに始まる「淡路医療センター」での活躍と期待が感じられるものでした。

式典後の内覧会では、「地域救命救急センター」として整備充実された1階の救急外来や、救急との連携を密にした3階の救急病棟・ICUなどを視察、最新の医療機器や診療体制が整えられていました。

 

ちょうど1週間前4月13日(土)に淡路島付近で起きた地震(M6.3)では、阪神淡路大震災の教訓も踏まえて採用した「免震構造」により、建物本体は無被害でした。

このときの免震層の変位は地震用に設置している「ケガキ装置」により記録されました。地震による免震層の複雑な動きが、ステンレス板に刻まれるシンプルな仕組みです。

この写真(上が東側)から、十字の中心を基点に最大、上:6cm、下:8cm、左:3cm、右:4cm免震層が変位したことがわかりました。これらの変形は地震の規模から考えて、ほぼ設計値どおりであることが確認できました。

この記録が地震研究の一助に、また建物の災害対策・維持管理等に役立てられることに期待します。

計画の段階から竣工に至るまで、たいへんお世話になった兵庫県、病院・医療関係者、地域の方々をはじめ、工事・施工に関わった関係者の皆さんに心から御礼申し上げます。

院長がご挨拶で述べられた「命をつなぐ」淡路地域の中核病院として、この医療センターが機能することを願っています。

なお、今回のレポートでご紹介できなかった同医療センターの災害対策、環境配慮などの取り組み・工夫については、次号以降の「続編」でご紹介します。

 
(安井建築設計事務所 設計担当・広報部)

 
兵庫県立淡路医療センターが竣工(その2)

兵庫県立淡路医療センターが竣工(その3)

兵庫県立淡路医療センターが竣工(その4)

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