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兵庫県立淡路医療センターが竣工(その3)

4月25日(木)5月17日(金)の当コーナーでご紹介しました兵庫県立淡路医療センターですが、前回までにお伝えできなかった同医療センターの環境配慮についてご紹介します。

“環境立島 淡路”にふさわしい「ECO・エコ ホスピタル」をめざした取り組みです。

※撮影

※撮影

 ■自然エネルギーの活用

自然採光、自然通風を積極的・効率的に行い、照明電力や空調負荷を抑えながら、屋上には150kWの太陽光発電設備を設置し電力を供給しています。また雨水利用として、庇や屋上から得た水を地下の貯留槽に貯め、ろ過・浄化処理してトイレの洗浄や植物への散水など雑用水として利用しています。

外来エリアでは年間を通じて温度が安定した地中のピット(免震層)に外気を通すことで、「夏は涼しく、冬は暖かい」空気に替えて利用しています。

 

 ■省エネ技術

ガスエンジン発電機により発電し、その際発生する熱を給湯や空調のエネルギーとして利用する「マイクロ コ ジェネ装置」で、エネルギーを有効活用。LED照明、Hf蛍光灯、人感センサーなどの照明制御で省電力化を図っています。建物自体にも高断熱化を図り、熱負荷に大きく影響する開口部には断熱性の高いペアガラスを採用してします。

※左撮影

※左撮影

 ■ヒートアイランド対策

敷地内緑化と屋上緑化を積極的に行っています。敷地内に緑地面積を広く取ることで、地表面の気温上昇を抑制する効果、植物のCO2吸収効果が期待されます。屋上緑化は、植物・土壌からの蒸散作用により周辺の温度を下げ、建物への熱の蓄積を抑える効果があります。

 

 敷地内で大きな面積を占める駐車場については、アスファルト舗装の一部に芝生をできるだけ植えたグラスパーキング(芝生化駐車場)で、地表面温度や周辺温度の上昇を抑えることを実践。舗装についても透水性アスファルト舗装を採用しています。表層のアスファルトが隙間の多い構造で、舗装に浸透した水分は一定時間舗装~地盤に保たれ、太陽熱に対して気化熱を発生させることにより、気温上昇を小さくします。

 

「環境」には、以上ご紹介した「エコ」環境のほか、周辺環境、地域との調和といった観点もあります。
次号以降の「続編」では、地域の歴史継承、地場産材の利用などご紹介します。
(安井建築設計事務所 設計担当・広報部)

 

※写真撮影/エスエス大阪:津田裕之

 
 兵庫県立淡路医療センターが竣工(その4)

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