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山本能楽堂の3年間の改修工事が完了しました

昨年7月の当コーナーでご紹介しました大阪・山本能楽堂の大規模改修計画・工事が3月末に完了し、先月お披露目会を兼ねたオープニングイベントが開催されました。

山本能楽堂は平成18年に能楽堂として国で初めて「登録有形文化財(建造物)」の登録を受けた能楽堂であり、また、文化庁初の重要建造物等公開活用事業によるモデル事業として、3ヵ年に渡った改修工事でした。

(平成24年度に改修が行われた観客席の内装改修工事で床暖房やベンチを設置)

(平成24年度に改修が行われた観客席の内装改修工事で床暖房やベンチを設置)

(同じく平成24年度改修が行われた玄関まわり)

(同じく平成24年度改修が行われた玄関まわり)

平成24年度の改修工事に続いて昨年25年度は、最終フェーズとして楽屋、稽古場などの内装改修と設備改修工事を行っています。

古い謡本など1000点を超す文献を収蔵する資料室の新設や身障者用多目的トイレの新設。2階のライブラリーには式台を設け、少人数の落語会や講演会などにも利用できる計画となっています。

(左:屋根裏を活用した収蔵展示室。右:天井裏に作ったロフト。トラス式の構造をみることができる。)

(左:屋根裏を活用した収蔵展示室。右:天井裏に作ったロフト。トラス式の構造をみることができる。)

(左:2階ライブラリー。奥には式台が設けられている。右:1階楽屋・稽古場)

(左:2階ライブラリー。奥には式台が設けられている。右:1階楽屋・稽古場)

(左:文献を収蔵する資料室 右:オープニングイベントの様子)

(左:文献を収蔵する資料室 右:オープニングイベントの様子)

計画の段階から完成に至るまで、たいへんお世話になった山本能楽堂の関係者、行政、地域の方々をはじめ、改修初年度からの計画・設計、工事・施工に関わった関係者の皆さんに心から御礼申し上げます。

「開かれた能楽堂」をコンセプトに改修が行われましたが、「現代の社交場」としてより多くの方々にこの空間を活用していただき、より地域に開かれランドマークになるような施設になることを願っています。

 

[今回の改修・年次計画の概要]

◆1年目(平成23年度)=設計・監理:DAN計画研究所

・玄関廻り修繕工事/観客動線部分の段差緩和、入退場を円滑にするスペース拡張、玄関扉の改修 等

・耐震診断(限界耐力計算法)

◆2年目(平成24年度)=設計:DAN計画研究所、変更設計:安井建築設計事務所

・構造改修工事/建物全体の構造補強 等

・玄関廻り改修工事/天井改修、照明設備設置 等

・設備改修工事/空調設備、床暖房設備、客用トイレの改修、客席・能舞台の照明設備改修 等

・内装改修工事/観客席の床・壁・天井改修、ベンチ等の設置(高齢者対策)、ロビー、ギャラリースペースの整備 等

◆3年目(平成25年度)=監理:安井建築設計事務所

・内装改修工事/楽屋・稽古場等の内装改修、ライブラリーの新設、縁側部分の改修 等

設備改修工事/楽屋・稽古場の水廻りと空調設備の改修 等

 

 

(安井建築設計事務所 設計担当・広報部)

 

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