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平河町ミュージックス第35回公演御礼

地域との連携や活性化、音楽文化の醸成を目的に、当社安井建築設計事務所も運営に協力している「平河町ミュージックス」。10月16日(金)に2015年秋季公演・第35回としてヴァイオリン奏者・荒井英治さんを迎えて行われました。

東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターを長きにわたり務め、現在はソロ、室内楽など多方面でご活躍中。日本センチュリー交響楽団の首席客演コンサートマスターも務めておられます。平河町ミュージックスでの荒井さんの出演は、2014年秋・第28回公演に続く2回目。「無伴奏ヴァイオリン in ROGOBA Ⅱ」と題した今回も、無伴奏で6曲、深まる秋を感じさせる音色が響きました。

1曲目「ラプソディックな組曲」は作曲家:アンドレ・ジョリヴェがイスラエルを旅した直後に書かれたという曲。ユダヤ的な音が会場に広がったのには、無伴奏の曲で使われるバリオラージュという奏法(弦を指で押さえていない開放弦と押さえた弦を交互に反復する)が、神秘的な雰囲気を作っていることをあらためて実感しました。

続く2曲目「無伴奏ソナタ第2番」は、作曲家:グラジナ・バツェヴィチが多く遺した“アグレッシブであり、リリカル”な曲の1つとして、こちらもバリオラージュの技法が多用され、民族音楽的な色合いが強く感じられました。弦を操る腕・指の動きも、曲の終盤に向かって徐々に速くなり、作曲家が曲に込めたであろう民族・風習、民衆のエネルギーを感じるものでした。

右/弦が切れたとき用に2つ以上のヴァイオリンを常に準備。お値段はきっと想像を超える・・・。

右/弦が切れたとき用に2つ以上のヴァイオリンを常に準備。お値段はきっと想像を超える・・・。

3曲目から、会場にも訪れていた高橋悠治さんの曲が5曲目まで。荒井さんから、「高橋悠治さんの曲はこれまでの価値観を変え、今後の演奏活動を豊かにするものです」と紹介されました。特に4曲目「星火 seonhwa」は、5ページにわたって散りばめられた39の断片(楽譜)を、その演奏でたまたま目に入ったものを、その都度異なる意味合いで感じて彷徨いながら演奏するという異色の曲。

演奏後にその楽譜を目にしましたが、聴いている時には曲としてのまとまりを感じる、驚きの演奏でした。

ステージ背後のアクリルディスプレイに「星火」の楽譜、断片が映る。

ステージ背後のアクリルディスプレイに「星火」の楽譜、断片が映る。

6曲目「無伴奏ソナタ第2番 Op.95」は、「日本ではおそらく初演」と荒井さんからも紹介された、ユダヤの歴史に着目し1967年に作られた曲。7つの楽章(独唱、静止、間隔、返事、伴奏、呪文、切分)で構成され、「不協和音」も組み込まれた旋律が重く・苦しい歴史の一端を感じさせるものでした。

最後にアンコールとしてイスラエルの作曲家:ベン・ハイムの曲を披露。ちょうど小雨が降りだした外部の空気とマッチしたやさしい旋律の曲でした。

 

演奏後は、恒例となった演奏者とお客さまとの交流タイム。曲のイメージにちなんだワイン(※)を片手に楽しいひと時です。今回はやはり「星火 seonhwa」の楽譜に注目が集まり、みなさん食い入るように楽譜を覗き込む、楽しく貴重な「音楽教室」でした。

「星火」の楽譜。これが楽譜?と思わず目を疑う、音の断片が無造作に並ぶ。

「星火」の楽譜。これが楽譜?と思わず目を疑う、音の断片が無造作に並ぶ。

詳しい演奏のようす、レポートは平河町ミュージックスのWEBサイト・スタッフBlogにアップされています。どうぞご覧ください。

また今後、2015年秋季公演は以下の出演者を予定しています。

・第36回:11月20日(金)/アリュール(女性ア・カペラ アンサンブル)

通常の音楽ホールでは味わうことのできない身近な音を感じ、楽器を目の前に見て、公演によっては触れることもできます。

ぜひ会場で、「音と人とのふれあい」をお楽しみください。

 

(広報部 兼 平河町ミュージックス実行委員会ワーキンググループ)

 

※平河町ミュージックスでは、株式会社ファインズサントリーホールディングス株式会社にご協力いただき、その日の音楽に合ったワインをセレクトしています。

◆この日のワイン/シャトー ヴァランタン(2009年)

 

<平河町ミュージックスのWEBサイト/チケット・お問い合わせ>

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