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建設通信新聞BIM特集~社長・佐野インタビュー「広がるビジネスの枝葉」

5月31日(火)に発刊されました業界紙『建設通信新聞』(第二部)の特集「BIM2016~成功体験が次の確信」の紙面で、当社社長・佐野吉彦のインタビューが第1面で掲載されました。以下、日刊建設通信新聞社の了解をいただき、掲載全文を転載させていただきます。

特集のリード文でも、現在のBIMは「作図から業務、さらには経営のツールへと、その可能性は多様性を帯びている」と紹介されています。当社のBIMも「顧客にとってのメリット」を第一に、計画から維持管理、経営判断の一助に、そこから広く社会に有益なBIMとなるよう推進しています。参考にしていただければ幸いです。
(安井建築設計事務所 広報部)

広がるビジネスの枝葉

大手建築設計事務所のトップランナーとして、いち早くBIM導入に舵を切った安井建築設計事務所の佐野吉彦社長は、設計者にもたらすBIMの可能性をどう読むか。

--BIM導入によって何が変わったか
「2007年から本格導入し、現在は基本・実施設計業務のほとんどにBIMを活用するまでに定着しました。BIMは社内の共有言語になっています。設計品質や業務効率の面から効果を上げるだけでなく、実は設計業務以外の領域にもビジネスの可能性を広げるきっかけになっています」
「少子高齢化の時代になり、これからの国内建築市場は新築需要の縮小が明らかです。設計事務所はどこで成長していくかを考える時、建築ストックとの向き合い方が重要になります。リニューアルやリフォームの動きだけではありません。デューデリジェンスに代表されるように建築プロジェクトのドライな取引環境もさらに広がります」
「顧客にとってもBIMデータは改修にも売却にも迅速な計画立案の手がかりとなります。事業収支も含めた経営判断の最適な指標になり、そのコントロールを担う役割も求められます。われわれはBIMを軸にビジネスの枝葉を広げ、既にFM領域へのビジネス展開に踏み出しています。竣工後も顧客とつながり続ける手段としても、BIMは理にかなっています」
--今後どう成長するか
「顧客との関係性強化にBIMを使い始めています。その点では導入当初よりステージは上がったと言えます。現在は生活や暮らしに3次元化の流れが広がっています。世間の3次元に対する認識が成熟してきたように、われわれがBIMを全面的に使っていることに興味を持ってもらえる機会は増えています」
「現在の設計業務収入を維持しつつ、将来的にはBIMに由来する設計業務以外のビジネス収益が過半を占めるまでに成長できればと考えています。たくさんのアイデアが社内では挙がっています。既に具体的な提案もしていますが、残念ながら実現しないものもたくさんあります。それだけ可能性は大きいということです」
--設計事務所とBIMの関係性は
「設計界全体で見れば、BIMの普及はもう少し先になるでしょう。ただCADと違い、BIMは顧客や社会を巻き込むツールであることです。情報を共有し、相互理解を深めながら設計作業を進められる、いわばとてもパワフルなツールです。そうした顧客や社会との結びつきは、設計者本来の役割に通じます。われわれ設計者は社会に技術を還元することが任務です」
「自らの組織としてBIMスキルを磨いていますが、一方で設計界に広げたいという思いも強くあります。BIMの導入には予算も時間も必要です。人材教育も欠かせません。BIMを始めてみようと考えているなら、まず一番こまっている部分の改善から進めてはどうでしょうか。もしくは一番の強みをさらに磨くきっかけとしても効果的です。設計のやり方が設計者それぞれで違うように、BIMの使い方もそれぞれです。設計界全体がBIMを使うようになれば、設計事務所の役割も良い方向に大きく変わります」
[2016年5月31日 建設通信新聞(第二部) BIM特集:成功体験が次の確信 より]

カテゴリー: メディア/技術発信/TODAY

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