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クラウド利用の建築マネジメント「BuildCAN」サービス開始

このたび当社は、IoT環境センサーとBIMモデルを連携させた、日本で初めて(※1)となる建築マネジメントシステム「BuildCAN(Building+Cloud + Architecture by Network):ビルキャン」を創り、サービスを開始いたしました。
■BuildCANとは?
BIMモデルを活用した従来の施設維持管理システム「建築情報マネジメントシステム」に、空間の快適性とエネルギー低減のための機能、そして建築データの一元蓄積・管理機能を付加したものです。さらに、Autodesk社の“Forge”を利用し、BIMデータとIoT環境センサー情報を可視化することで、わかりやすいエネルギー分析をも可能にしました。
■BuildCANでなにができる?
BIMが有する3次元形状情報と各種属性情報を建築マネジメントデータベースとして整理し、これに基づき、下記の管理実践が可能になります。
(1)施設維持管理~従来の「建築情報マネジメントシステム」機能:清掃履歴、修繕・改修履歴、保守点検履歴など(開発中の機能を含む)
(2)IoT環境センサーによる、照度・温度・湿度・CO2監視とマネジメント(分析機能を含む)
(3)建築情報の一元管理(面積、気積、仕上材料、各種機器情報)
(4)施設情報の一元管理(完成図や連絡網など)

操作画面/3Dビューア:BIMモデル閲覧・属性表示

■BuildCANの効果は?
「建築情報マネジメントシステム」を活用した場合、これまでの実証結果から、従来手法に比べて保全・修繕・更新費用が約10~20%削減可能であることを確認しています(※2)。
さらにBuildCANを用いることで、「IoT環境センサー情報×自然通風換気導入」により、1日あたり最大60%程度の空調エネルギーの削減効果を確認しています(※3)。
また、建築計画面においても具体的かつ高い精度で自然エネルギーの導入を可能にします。

操作画面/環境センサー:温度センサー情報表示

操作画面/環境センサー:オフィス快適域状況表示

操作画面/環境センサー:省エネ状況表示グラフ

■BuildCANの運用サービスとは?
BuildCANを活用して、従来比でコスト・エネルギー削減、そして快適空間を実現し、クライアントニーズを満足させることがテーマになります。

当社が始めるBuildCANを活用した建築マネジメントコンサルティングサービスには、当社のビジネス創造本部が窓口となり、同システムの開発に携わってきた設計本部やICT本部のスタッフが丁寧にサポートします。
■将来のBuildCANは?
今後、クライアントのニーズに応じてBuildCANにさまざまな機能を付加する予定です。
中長期修繕計画作成機能やタブレット点検機能、そしてLCRC(Life Cycle Repair Cost:生涯修繕費用)は今年度中に機能付加予定です。さらにBEMS(Building Energy Management System)との連携も視野に入れ、より合理的かつ統合的システムをめざします。
IoT環境センサー情報の蓄積データベースのAI解析とBEMSの連動は、飛躍的エネルギー制御と究極の快適空間創出、そしてLCC(Life Cycle Cost)の低減につながると考えています。

クラウドを利用した建築マネジメントシステムBuildCANは、どこでも、いつでも、建築の情報を把握することが可能です。また、統合的かつ一元的に多くの情報を管理することで、AI分析に基づく合理的運用も可能にします。
そして、一つひとつのBuildCANデータの蓄積は、まちのデータとなり、災害対策や少子高齢化対策といった社会基盤づくりにも寄与できると考えます。

※1:当社調べ ※2:ビル管理会社によるビル管理業務の効率化による推計値。 ※3:安井平河町ビルで行っているBuildCANの実証より。自然通風換気アドバイス機能により、中間期に窓を開け空調機を停止した場合の実測値(消費電力量)。

 

(安井建築設計事務所 広報部)

カテゴリー: 教育・育み/TODAY

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