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東京/汐留ミュージアムに安井武雄「汎愛小学校」資料を出展します

来る1月12日(土)より、東京・新橋のパナソニック 汐留ミュージアムで開催される展覧会『子どものための建築と空間展』で、当社の創業者・安井武雄(1884-1955)設計の「大阪市汎愛尋常高等小学校」の写真資料が展示されます。
この展覧会は、子どもたちのためにつくられた学びの場と遊びの場の建築と空間の中から、日本の近現代の建築・デザイン史において、ひときわ先駆的かつ独創的なものを紹介する内容です。
子供が多くの時間を過ごす、学びの場(幼稚園、学校、図書館、文化施設などの公共施設)と、遊びの空間(公園、自然空間、運動施設、大型遊具など)を中心に、時代とともに子どもを取り巻く環境がどのように変化してきているのかが紹介されますが、その中で大正期に建てられた先駆的な小学校校舎の事例として、安井武雄設計の大阪市汎愛尋常高等小学校(以下、汎愛小学校)に関する資料出展のオファーをいただきました。

汎愛小学校は大正15(1926)年の竣工当時、日本一豪華な小学校建築として、国内のみならず世界各地の教育関係者からも小学校校舎の理想形として注目を集めていました。
校長の飯田吉太郎が大正10(1924)年から欧米を約1年間視察し、その見聞を生かした最新の建築設備を取り入れた計画をたて、安井武雄が具現化したものです。飯田吉太郎はその視察の内容を著書『小学校の理想設備』にまとめています。
地階を含めると5 層(一部6 層)でエレベーターが設置され、屋上にはプール、地階には児童食堂が設けられ、図書館ほか幾つかの特別教室は放課後など一部地域に開放され、地区センター的な役割も果たしていました。

竣工間もない当時、『大大阪』第二巻第九号(大阪都市協会/1926年)の記事でも、「大大阪の中心、船場のまんなかに、白木屋、山口銀行、野村銀行等の大厦高楼と軒を並べてそそりたつ四階の大建築、それが小学校の建物とはどうしても思われぬ」と伝えられています。
昭和17(1942)年に廃校、校舎は大阪市立汎愛中学校として転用され、昭和37(1962)年解体まで汎愛高等学校校舎として使用されました。
詳しくは『近代大阪の小学校建築史』(著:川島智生、発行:大阪大学出版会/2017年)に綴られています。

2017年10月に大阪で開催した当社のオープンハウス『建築家・安井武雄 船場を彩った作品たち』でパネル・資料で紹介していました。

2017年の安井オープンハウス(大阪)パネル資料でご紹介

今回、当社から竣工時の写真・画像データ数点(出典:『大阪市汎愛尋常高等小学校新築記念』、『小学校の理想設備』=所蔵:飯田健一)を提供し、展示されています。
どうぞ、パナソニック 汐留ミュージアムに足をお運びください。

◆展覧会/子どものための建築と空間展
◆会期/2019年1月12日(土)~3月24日(日)
◆開館時間/10時~18時(入館は17時30分まで。水曜休館)
◆会場/パナソニック 汐留ミュージアム(東京都港区東新橋1-5-1)
◆主催/パナソニック 汐留ミュージアム、朝日新聞社
◆後援/文部科学省、日本建築学会、日本建築家協会、文教施設協会、港区教育委員会
入館料など詳しくは展覧会の公式ホームページをご覧ください。
※同展覧会は本年2019年7月27日(土)~9月8日(日)にかけ、青森県立美術館にて巡回予定です。

(安井建築設計事務所 広報部)

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