「能と建築」スペシャルイベントのご報告

2023.11.06

Topics イベント

2023年9月30日(土)、安井建築設計事務所100周年事業「能と建築」スペシャルイベントを開催しました。

 第一部は、「技と芸、まちと出会う」と称し、山本能楽堂・山本章弘氏と、佐野吉彦社長による対談を行いました。

 「能」「山本能楽堂」「山本能楽堂の改修設計」「安井建築設計事務所」紹介後、「文化の継承」や「地域との関わり方」等についてのトークセッションが行われました。「技術は技術として磨いていく必要があるが、チームとしても上手く取り組み、より良いものを作る」ことが、能と建築の共通点としてあげられました。山本氏のユーモアに溢れた話術に、客席から笑いが起こる場面も。

 第二部は、山本章弘氏のご子息・山本麗晃氏がシテ方をつとめる、能『岩船』を鑑賞。臨場感あふれる生の舞台に、客席も圧倒されました。初めて生で能を見たというお客様も多く、「敷居が高いと思っていた伝統芸能を身近に感じられた」という意見もいただきました。

『岩船』終演後は、山本章弘氏による質疑応答の時間も設けられ、お客様とも交流し、実りある時間となりました。

 スペシャルイベントの前後、9月29日(金)~10月1日(日) の期間では「プレまちなか展覧会」と称した展覧会を開催。

2024年に100周年を記念して行われる「まちなか展覧会」のプレイベントとして、今回はイベント会場である山本能楽堂の改修工事の概要や、当社が関わる他の改修作品の紹介幕を展示しました。

当社社員が展示物のデザイン制作に携わり、設計部や構造部のメンバーがその能力を活かして展示方法を検討。また、当日の会場設営や来場された方々への施設ご案内も社員が行いました。

山本能楽堂のご近所に住んでいるというお客様からは、「普段見ている入口の様子からはこのような施設だと想像できなかった。珍しいものを見られて良かった。」というお声もいただきました。

普段まちを歩いている中で気軽に当社の作品に触れていただく、という目的で開催した「まちなか展覧会」。より多くの方にご参加いただけるよう、2024年は大阪と東京を中心に開催予定です。

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