撮影:エスエス 津田裕之
ZEB2 ⾼島市役所 新館
増築する新館と改修・整備する本館を合築して、2019年5月に誕生した高島市庁舎。同庁舎は井水、地中熱、卓越風など、地域の気候風土を積極的に活用する環境技術を導入しながら、ZEB Readyを実現しました。
琵琶湖まで約2キロ、安曇川水系の潤沢な井水は雑用水として備蓄するだけでなく、井水熱を自然エネルギーとして利用。地中熱と合わせた床スラブ蓄熱放射冷暖房システムは、床吹出空調やシーリングファンの気流と併用することで快適性を高めているほか、中間期には屋上の階段部に設けた換気口を通じて、自然換気を促進しています。
また、ポリエチレン配管やエコケーブルなど、長寿命で環境負荷の小さい材料の導入は、日常のメンテナンスを容易にすると同時に、ライフサイクルコストを削減しています。
地域の暮らしに溶け込んでいる湧水、川端(かばた)に倣った水景も、水の郷・高島市ならではの景観となっています。