撮影:センターフォト
リノベーション1 総論
戦後、長く、建築は工業化社会の象徴でした。形あるものには、経年劣化という宿命があります。風雨に晒される建築も、その例を逃れるものではなく、日本では新しい建物をつくっては壊し、壊してはつくる時代が続きました。
しかし社会が成熟し、環境負荷を下げることが地球規模で目標とされるなか、建築の世界でも、スクラップ&ビルドからストック&リノベーションへと舵が切られています。
歴史ある建物、土地の文化や記憶を伝える建物には、人を引き寄せる力があります。こうした建物を次の世代に継承するには、適切な改修を行うことが必要です。保存、再生、活用。この循環を通じて存在価値を高めた建築は、まちの魅力を深めることにも貢献します。
私たちは改修を通じて、これからも建物の価値を高める活動を続けていきます。