撮影:エスエス
木造化1 総論
地球温暖化防止のため、カーボンニュートラル、脱炭素化を進めることは世界共通の課題です。国土の67%を森林が占める日本では、森林荒廃への対策として公共建築への木材利用が推奨されるなど、建築の木造化が注目されています。
成長過程でCO₂を吸収する木材は、建築材として使用すればCO₂排出削減できます。森林は持続可能な資源であり、各地で木材を活用することは、地域産業の活性化にもつながります。
2021年10月に「カーボンニュートラルへの取り組み」を宣言した私たちは、全社挙げて環境保全を設計活動の基盤に据えています。
気持ちが安らぐ、自然を感じる……木造空間には、数値化しにくいけれど、人の五感に働きかける何かがあります。単に木材を使うだけでなく、環境そのものをカタチにし、自然(森林)とひと(ユーザー)とのつながりや仕組みを再デザインすることも社会的な責務と考え、私たちは建築の木造化を推進していきます。