新東京事務所の四方山話①――はじめに
2024年、創業100周年を迎えた安井建築設計事務所は、神田・美土代町の築60年のビルに東京事務所を移転しました。
建築は施工時、そして施工後も多くのCO₂を排出します。環境負荷を下げるために何ができるか。検討した末、私たちは既存の建築をリノベーションして再利用することを選択しました。今後は持続可能な社会に向けた取り組みの成果を、さまざまな角度から検証していきます。
社内コンペで選ばれた新事務所のコンセプトは「外にひらく」。「美土代クリエイティブ特区」と名づけた新事務所は、地域との交流を促す場として、その網目を広げています。
土地と建物が持つ歴史や記憶を尊重しつつリノベーションした築60年のビルには、どのような工夫が凝らされているか。これからの働き方、オフィスの在り方を先見する新東京事務所をトピックスでご紹介します。