木造化4 高野町学びの交流拠点
小中学校、こども園、公民館、給食センターを一カ所に集約した「高野町学びの交流拠点」は、幅広い世代の利用を前提に計画された多用途複合施設です。住民と子どもの交流を促す学び舎づくりに向けて、高野町では計画段階からワークショップを開催するなど、町民に施設への関心や愛着を持ってもらえるよう努めてきました。
2022年には「高野山こども園」が完成し、23年春から運用が始まりました。紀州材公共施設木造木質化モデル事業補助金を活用した同園舎は、内外装ともに地元の紀州材をふんだんに使用した、明るく健康的な空間です。
地域木材は、校舎の外壁や図書館のルーバーなどにも用いられます。伐採・加工・植樹活動、さらに間伐材の利用など、町民が木材の循環を学ぶことで、町や施設によりコミットする。交流拠点づくりはそんな事業として進んでいます。