当社では、 建築設計における木材活用を、 単に建物構造や仕上材料として用いるにとどまらず、 森林資源を多面的に活用し、需要を創出することで、次の森林環境を育む起点となる「循環型木材活用」 を目指しています。
この 「循環型木材活用」 を実現するため、 当社は川上から川下の全ての関係者をつなぐコーディネーターとしての役割を担います。
具体的な設計プロセスにおいては、 木材の新たな活用方法を提案する際、 新技術の開発や手法にとどまらず、 計画地周辺の山林の状況や製造能力を調査した上で、 地域に根差した木材活用の可能性を模索します。
これらの調査を踏まえ、 地域産木材の活用に向けて、 産地 ・樹種・材積・加工法・構造などを総合的に検討し、プロジェクトにとっても、地域にとっても最適な活用手法を導き出します。
また、建物竣工後には、その建物そのものが地域林業の誇りとなるよう、ブランディングにも取り組みます。プロジェクトを通じて得た地域林業の価値や特色を利用者へ継承することも、建築設計事務所としての重要な地域貢献であると考えています。こうした取り組みによって、森林環境や林業への関心を生むきっかけをつくります。
一連の「循環型木材活用」を通じて、森林環境の再構築に寄与し、建築設計における木材活用をトータルコーディネートしていきます。