国立病院機構 東京医療センター

東京都目黒区

国立病院機構 東京医療センター

建物構成は、低層の各分棟を渡り廊下で接続する病棟建築の典型と言われた並列型であった既存配置から、「中央診療棟」「病棟」「外来診療棟」および「管理、臨床研究棟」の四つの群構成に高層集約型とし、いくつかの縦横の軸で接続する明快で機能的な配置構成としている。外観の彩度の低い白系統のタイルは緑に囲まれ、自然に恵まれた駒沢オリンピック公園などの周辺環境と敷地内の残存樹木と調和させている。平面計画は外来者、入院者、スタッフがまとまりある空間で無意味な交錯を避けることをプランニングコンセプトとし、特に外来者の多い外来診療部門においては、三層のアトリウムの三方を各科の診療室で囲む配置構成、もう一方の南側は開放的なデザインでまとめた。結果として視覚的にも分かりやすく、さわやかで特徴ある空間が実現でき外来者から好評を得ている。他部門においても同様にアメニティに配慮するとともに、効率的で近代的な施設つくりに心がけている。

建築主
独立行政法人 国立病院機構東京医療センター(厚生省保健医務局)
所在地
東京都目黒区
撮影
エスエス、アドグラフィック

カテゴリ

平成11年 照明普及賞

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