撮影:黒住直臣
リノベーション3 サントリーホール
コンサート専用ホールとして美しい響きを維持するため、サントリーホールでは開館以来、5年ごとに改修計画を立て、メンテナンスをしてきました。節目の年に当たる今年は、4月に1カ月間、改修工事を行います。
5年前の、大ホール舞台上のシャンデリアなどに続いて、今年はバックステージゾーンのLED化を実施。コロナ対策として重要な換気についても、トータルバランスを重視しつつ、換気量をチューニングします。
また、今回、オーストリア・リーガー社のパイプオルガンの手入れも計画していますが、現況下、来日できないリーガー社の技術者に代わって、日本の技術者で対応できる範囲にとどめて手入れを行う予定です。
コロナの影響は各所で起きていますが、設計者と関係者は守るべきものを守るため、取り組みを続けています。
<リノベーションシリーズ>
1 スクラップ&ビルドから、ストック&リノベーションへ
2 40年にわたって積み重ねてきた知見を、将来の設計・改修へとつなぐ