2022.07.08

デザイン環境

地域に開かれた社交場として

撮影:エスエス 津田裕之

リノベーション6 山本能楽堂
1927年、大阪の谷町に創設。大阪大空襲で焼失したものの、戦後1950年、全国に先駆けて、船場の旦那衆の力で再建された山本能楽堂。市街地に遺された、伝統的な能舞台を持つ3階建ての木造建築は、2011年、国が進める登録有形文化財を保存活用する初のケースに選ばれました。
大阪の能楽堂は、かつて地域の社交場として機能していたといわれています。この流れを踏まえ、大阪最古の木造の能楽堂の改修に当たっては、地域に開かれた社交場として再生するというコンセプトのもと、木造伝統工法と最新技術の融合を図りました。
能舞台にはフルカラーLEDを採用し、楽屋の2階、3階には新たにライブラリー・資料室を設置。全国の子どもたちに向けた出前公演、体験講座、現代アートとのコラボレーションなど、上方伝統芸能の情報を発信する拠点として、ここから能楽を未来へと継承する取り組みが行われています。

作品ページ 山本能楽堂(改修)

<リノベーションシリーズ>
1 スクラップ&ビルドから、ストック&リノベーションへ
2 40年にわたって積み重ねてきた知見を、将来の設計・改修へとつなぐ
3 守るべきものを守るために、コロナ禍における改修計画
4 築後100余年。リノベーションを経て、まちのシンボルとなった近代化産業遺産
5 建築家・村野藤吾の代表作、目黒区総合庁舎の耐震補強工事が完了

最新トピックス

JPIセミナー「生成AI・XRによって変わる建築設計プロセス」開催のお知らせ

JPIセミナー「生成AI・XRによって変わる建築設計プロセス」開催のお知らせ

2024.04.18

お知らせ
ランドスケープ作品選集2024と⽇本建築学会作品選集2024に選定

ランドスケープ作品選集2024と⽇本建築学会作品選集2024に選定

2024.04.03

受賞
2024年4月1日に創業100周年を迎えました

2024年4月1日に創業100周年を迎えました

2024.04.01

お知らせ
第62回空気調和・衛生工学会賞 技術賞奨励賞を受賞

第62回空気調和・衛生工学会賞 技術賞奨励賞を受賞

2024.03.30

受賞
「東京建築祭」参画のお知らせ

「東京建築祭」参画のお知らせ

「ひらく」ことで得られるもの -新オフィスでの試みから-

「ひらく」ことで得られるもの -新オフィスでの試みから-

お問い合わせ

ご相談などにつきましては、以下よりお問い合わせください。