昭和初期のレトロモダンを再現した、歴史的近代建築

2022.08.05 技術
撮影:ジェイクス

リノベーション7 別府市公会堂
1928年の竣工後、何度か改修が行われてきた別府市公会堂。内外に取り入れたアーチ構造、九州でもっとも早く設置されたバルコニー式の観覧席など、大分県内に現存する最古の鉄筋コンクリート造の建物は、市の指定有形文化財にも登録されています。
2016年の改修では、耐震補強やバリアフリー化に加え、1967年に撤去された正面大階段や、玄関ホールのホワイエなどを復元。また、昨年行った大ホールの改修では、床の仕上げと合わせて、1階客席を両側に肘掛けのある、座り心地のよい椅子に変更しました。
ブルーノ・タウトがモダニズムの傑作と称賛した東京中央郵便局をはじめ、歴史的近代建築を手がけた建築家・吉田鉄郎がストックホルム市庁舎にイメージを重ねて設計した公会堂。照明も当時の意匠を再現するなど、改修後もその文化的価値を引き継いだレトロモダンなデザインの建物は、多くの見どころを備えています。

作品ページ 別府市公会堂(改修)

<リノベーションシリーズ>
1 スクラップ&ビルドから、ストック&リノベーションへ
2 40年にわたって積み重ねてきた知見を、将来の設計・改修へとつなぐ
3 守るべきものを守るために、コロナ禍における改修計画
4 築後100余年。リノベーションを経て、まちのシンボルとなった近代化産業遺産
5 建築家・村野藤吾の代表作、目黒区総合庁舎の耐震補強工事が完了
6 地域に開かれた社交場として

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