2022.09.16
デジタル実証事業が伝えるBIMの活用メリット
安井建築設計事務所・日本管財・エービーシー商会の3社で取り組んでいるBIMモデル事業。BIMの活用は企業に、ひいては社会にどのように貢献できるのか。実証事業によって検証されつつあることをお伝えします。
2 運用の観点から
温度・湿度・CO2などは日々変わるもので、人の感覚だけを頼りに空調機器を使用すると、エネルギー・ロスが生じがちです。温熱感覚は人によって異なるため、完全な自動制御に向けてはまだ課題もありますが、BIMによってビルの運用を適切におこなえば、中長期的に省エネを実現できることは検証されています。
コロナ以降、企業では、リアルとバーチャルをハイブリットで展開する流れが進んでいます。感染症対策から、滞在人数が制約されるようになったショールームなどは、設計段階からバーチャルを念頭に置いてBIMにデータを入力すれば、ネット空間に短期間かつ安価に「場」を立ち上げることが可能です。
資源は有限であることを実感させられる世界情勢のもと、ビルの運用においても目的に応じてリアルとバーチャルを併用する動きは今後、加速するでしょう。
<実証事業が伝えるBIMの活用メリット>
1 修繕・維持管理の観点から