近年、まちづくりや建築分野において、「快適性」に加えて「脱炭素」「環境負荷低減」といった視点の重要性が急速に高まっています。これらの課題に対しては、建築性能の向上のみならず、施設の運用方法や人のアクティビティといったソフト面からのアプローチも活発になってきています。同時に事業主にとっても、場所性・時間軸・コスト・デザイン・運営・収益性といった複合的な条件を同時に考慮できる「高度な意思決定の仕組み」が求められており、その実現にはAIやBIMなどのデジタル技術が欠かせません。
SLOW ART CENTER NAGOYAは従来の「スクラップ&ビルド」による開発のあり方に疑問を投げかけ、都市の空地や仮設建築に対して「循環型建築(サーキュラーデザイン)」という新たな視点でアプローチした実証的な建築です。
ArchiFutureWebコラムでは、こうした活動を通じて、これまでの建築観や都市観のアップデートの必要性を説いています。