私たちは、2007年から社会に先駆けてBIMに取り組んできました。この18年間、以下の方針に基づいてBIMを活用しています。
1. プロセスの効率化
建築生産プロセスを変革し、30~40%効率化を図っています。具体的には手描きや2Dからの進化を促し、コストマネジメントにも活用しています。
2. 事業全体でのコミュニケーションを支える
BIMをあらゆる人をつなぐコミュニケーションツールとして活用します。具体的には、クライアント―設計―施工など、関係者間の情報統合と共有の基盤を築いています。
3. 運用段階で使えるツール
クライアントにとって明確なメリットを生み出し、プロジェクトおよび事業の価値向上を実現します。
4. 情報プラットフォームとしてのデータ活用 社会のデータベースとして、人々の暮らしに寄り添います。具体的には、まちづくり、維持管理、環境、ライフサイクルマネジメントなどに活用しています。
5. 人の思考を支える頭脳ツール
「設計者自らがBIMを操り」、その感性や思考を適切に反映させます。
私たちのBIMやデジタルツールへの取り組みの特徴は、プロジェクトを通じて「自らが使う」ことにあります。
それによって設計者の気づきを促し、創造力を掻き立て、成長へとつなげることができると考えています。
私たちが目指す「ひとに寄り添う」デジタルとは、合理的かつ具体的に未来を予測し、快適な環境や魅力的なモノづくりを実現し、社会課題の解決にも貢献する仕組みです。