敷地内には2007年に竣工した「さくらホーム」(デイサービス、小規模多機能型居宅介護施設、訪問介護・看護、保育園)がある。また道路をはさんで法人協力病院と高齢者住宅があり、医療・福祉のゾーンを形成している。施設は高層棟と低層棟からなり、傾斜地をうまく利用して高層棟の地階に厨房、1階から5階までを1フロア2ユニットの居室ユニット、最上階にリハビリスペースと屋上庭園を配置した。また低層棟には管理部門と地域交流スペース(喫茶コーナー、多目的ホール)を配置し、明快なゾーニングを行うことで、スタッフ動線の短縮化とプライバシーに配慮している。居室ユニットの居間・食堂は、平面を雁行させることで両ユニット共、四季折々の景観がすばらしい南西角に配置することができた。また南東側広場への将来増築を視野に入れた計画としている。