居心地の良い健康的な建築やまちが育まれることで、人だけでなく自然や生物にとっても快適な場となり、持続可能な都市環境の形成につながる可能性を秘めています。
BIMは建築設計にとどまらず、人にとって居心地のよいまちづくりにも応用することができます。安心・安全を担保しつつ、まちに賑わいや活力を生み出すためには、建築づくりと同様に「環境を意識した明確なプログラム」が必要です。
近年、大都市では職住近接の関係が薄れ、日常と休日の生活環境の差が大きくなっています。こうした中で、BIMには多様なデータを蓄積・共有できる強みがあり、それらのデータから、開発によって生まれるまちの空隙を豊かにする新たな事業や発想が生まれる可能性があります。
例えば、空地や空き家の有効活用、それを支援する建築リユースやリサイクルプログラムなどは、まちのデータから生まれた短期的な取り組みですが、次のプロジェクトを見据えて継続的に展開するためには、リユース部材のマネジメントにおいてBIMの活用が欠かせません。