小野薬品工業 水無瀬研究所 第3研究棟

大阪府三島郡

小野薬品工業 水無瀬研究所 第3研究棟

イノベーションを生み出す新たな研究拠点

水無瀬研究所と福井研究所に分散していた化合物の合成・分析機能を集約し、「ものづくり拠点」として、研究初期から治験に至るまでの連携を強化し、研究開発のさらなるスピードアップを目指して計画されたのが水無瀬研究所第3研究棟である。構造の主架構をプレキャスト・プレストレストコンクリート造とし、大スパンの空間を実現。明快でフレキシブルなフロア構成から将来の組織改編にも柔軟に対応できる。免震構造や新設された非常用電源設備等により、災害時には人命確保とあわせ研究機能の継続も可能とした。各フロア、隣接するラボエリアとデスクエリア間は天井までのガラススクリーンとし、アクセスと見通しのよさを確保。北側の全面ガラスカーテンウォールからの安定した間接光とPC床版あらわしの天井とともに、開放的でのびやかな執務環境をつくり出した。デスクエリアには研究者同士のコミュニケーションの促進をねらい、上下階からアクセスできる中間フロアにリラックススペースを設置。カーテンウォール沿いには上下階をつなぐ階段と吹き抜けを設け、フロアや部門を越えた一体感を生む空間とした。また、外側に設けたテラスもリフレッシュやコミュニケーションの場として利用される。新旧施設による相乗効果をめざして既存棟とは渡り廊下で結び、外観も既存棟のデザインを踏襲し緑豊かな山並みに違和感無く溶け込んでいる。

建築主
小野薬品工業株式会社
所在地
大阪府三島郡
撮影
竹中工務店

アプローチ

シェア

関連作品

お問い合わせ

ご相談などにつきましては、以下よりお問い合わせください。