鹿児島市中央卸売市場魚類市場

鹿児島県鹿児島市

鹿児島市中央卸売市場魚類市場

魅力と活力にあふれた機能的な市場づくり

既存施設老朽化による安全性への対策や品質衛生管理の向上を目的として、新たな市場棟を現在地において使いながらの建て替え整備をおこなうもので、2014年度より仮設建物設置や既存施設解体等の整備を開始し、そのうち市場棟は2分割施工による建て替えを実施した。 「魅力と活力にあふれた機能的な市場づくり」というコンセプトに基づき、温度管理・衛生管理を徹底してコールドチェーンを確立する閉鎖型の市場として整備をおこなった。市場全体は効率的な物流を促すためにプラットフォームのある高床式としているが、一部の卸売場は港に接岸した船から直接水揚げできるようフラット式を採用している。構造躯体はロングスパン化と耐塩害を考慮し、プレキャストコンクリート造を採用した。 外観は水平が協調されるバルコニーの中に、垂直方向にアクセントを与える4つの塔屋をバランスよく配置することで、桜島を背景に、リズム感のあるスカイラインを形成している。浮遊感のある印象的なデザインとすることでランドマークとなる施設とした。さらに市場見学や料理教室など、市民とつながりを持てる機会と場所を計画することで、魚食普及に努めるとともに、広く市民から親しまれる市場を目指した。

建築主
鹿児島市
所在地
鹿児島県鹿児島市
撮影
アイオイプロフォート

第25回グッド・ペインティング・カラー賞

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