2025年、京都競馬場の100周年記念事業としてスタンド工事に続き整備された「木もれびテラス」は、木のぬくもりに包まれながら居心地よく滞在できる空間を目指した休憩施設である。
既存の「ふわふわドーム」を囲うように配置した円環状の屋根により、どこからでも安心して子どもたちを見守れる環境を確保した。軒天のCLTが柔らかな素材感をもたらし来訪者をやさしく迎える計画とし、競馬ファンだけでなくファミリー層も楽しめる開かれた場として機能している。
既存樹木を避ける配置から導かれた独特な屋根形状は、競走馬の家系図を表すサイアーラインを彷彿させる。京都競馬場で活躍した歴代名馬の名前を天井面に刻印することで、憩いのなかに競馬の歴史や文化への興味が広がる仕掛けを施した。
木もれびテラスを中心に生まれるにぎわいが、京都競馬場全体の活性化へとつながっていくことを願う。