京都競馬場は、現在の場所に開設され2025年に100周年を迎える。 その記念事業として、既存スタンドに増築するかたちで1980年竣工のメインスタンドの全面改築を行った。 創業者安井武雄の代表作である1938年竣工のスタンドから受け継がれ、今回で5代目のスタンド改築工事となる。 力強い水平線で構成された馬場側の外観は、日本で唯一コース内にある池と相まって雄大な景観を形成している。また、背面は初代より受け継がれた優美な曲線でデザインされた階段状の緑化テラスと、天然木と鉄骨のハイブリッド構造のブレースが特徴的な大庇がお客様をお迎えするとともに、まちや駅に大きく開く事で賑わいを発信し地域のランドマークとしての役割を果たしている。 上階の来賓、馬主エリアは、ラウンジやバルコニーを備え、ゆったりと観戦が楽しめる本場ヨーロッパのスタイルを採用するなど、階層に応じて開放的で居心地の良い空間を提供している。
アプローチ
賞
第58回日本サインデザイン賞関西地区デザイン賞
第12回京都建築賞特別賞
2024年照明施設賞
AICA施工例コンテスト2023 特別賞
対話力は設計力