ホテル京阪天満橋駅前

大阪府大阪市

ホテル京阪天満橋駅前

天満橋の歴史と文化に調和した「現代の旅籠」

計画地は熊野への参詣道の起点として賑わい、江戸時代には八軒の船宿が軒を連ねていたことに由来し、八軒家浜と呼ばれた場所である。京都伏見から三十石船で淀川を下り、この八軒家で下船、ここから熊野大社まで歩いたといわれている。 外観は現代の旅籠をイメージする窓割、色彩計画を行った。北側の土佐堀通り側の2階は屋上緑化を行い、通りの景観に潤いをもたらしている。 室内は、京都と熊野を表したインテリアデザインとした。 左官、竹を内装に取り入れ、現代風でシックな京都を演出した。フロントロビーとつながるレストランは、バーカウンターを中心に、宿泊客に限らず、地域の方々にも開放された、カジュアルでくつろげる賑わいのあるオールデイダイニングである。 客室フロアは、熊野古道の石畳をモチーフとしたカーペットデザイン、客室は茶室と捉え、天井の形状を「真行草」で表現した。斜めの掛け込み天井は鉄骨梁の振れ止めとの干渉を避ける役目をはたしている。レストラン奥の庭には植栽を通して、豊臣期の石垣が望め、天満橋駅前の歴史が垣間見える。

建築主
京阪ホールディングス株式会社、株式会社ホテル京阪
所在地
大阪府大阪市
撮影
写真通信、ホテル京阪(提供)

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