この計画敷地は「ルネッサなんば」と名付けられた湊町地区の北端に位置し道頓堀川に接している。アメリカ村に隣接するこの地に若者文化の発信拠点となる音楽ホールと、道頓堀川の水辺整備と合わせた多目的な立体広場を建設する計画となっている。 また、この施設は立体道路制度を活用した、阪神 高速道路公団の道路施設との合築で、土木との一体構造となっており、この東西180m・南北100mの広場は道路施設を被うことから、その高低差に合わせた大小の広場で構成される。 最大幅員42mの大階段をもつこの立体広場の目的は、ミナミの雑然とした都市空間にシンプルでダイナミックな屋外空間を構築することで、道頓堀川の水辺空間と合わせて大阪の新名所を創出する事を目標としている。 緑と花と、美装したペーブメントのみで構成した立体広場は都市の中の丘でありオアシスである。その丘の上に着地したUFOのような八角形の建物は、FM大阪なんば本社と若者をターゲットにしたスタンディングホール(音楽ホール)で構成されている。