Panasonic Stadium SUITA (市立吹田サッカースタジアム)はプロジェクトの全プロセスにおいて透明性を確保するため、CM(コンストラクション・マネジメント)方式が採用された。また、スポーツサポーターやスポンサーなどの募金で建設費を賄う事業スキームとなるため、その使途や明確性や合理性に加え、設計施工者の選定に高い公平性が求められた。 当社はCMr(コンストラクション・マネジャー)として、設計から竣工まで、コスト・品質・スケジュールを厳正に管理、遂行した。 設計・施工は、複数候補者の提案から外部有識者による審査を経て1社(竹中工務店)が特定され、臨場感あるコンパクトな施設となるよう、構造や環境配慮の点で優れた提案がなされ、施工の省人化から短工期、ローコストなスタジアムが実現された。結果として維持管理費から建物のライフサイクルコストを抑えることにも寄与している。 CMrとして当社は、発注者・設計施工者や多くの関係者の知恵をインテグレート(統合)する能力が問われ、これに誠実に応えたプロジェクトである。 スタジアムと地域の共存や環境形成の観点、何よりも募金+公的助成金による建設という手法が、今後のスタジアム建設における参考モデルケースとして、全国から注目を集めている。
カテゴリ
アプローチ
賞
第18回 公共建築賞 優秀賞 *
日本建築家協会優秀建築選2018 *
第59回 BCS賞 *
第29回 電気設備学会賞 施設奨励賞
平成28年度 おおさか環境にやさしい建築賞 *
CM選奨2017優秀賞
*プロジェクト関係者より応募
対話力は設計力