マルタケビル

新潟県新潟市

マルタケビル

電力や電子制御に頼らないコンパクトダブルスキン

新潟駅万代口の新しいランドマークとなったマルタケビルは、最上階に講演やミニコンサートに利用できる約100名収容可能なホールを併設したテナントオフィスビルである。その外観を特徴づけるのは千鳥に配置されたダブルスキン構造をもつアーチ窓である。このアーチ窓は、形状記憶合金を用いた換気装置を用いることで電力や電子制御に頼ることなくキャビティ内の空気制御を可能にしており、「コンパクトダブルスキン」と呼称した。採用にあたっては、モックアップによる検証実験を約1年にわたり実施し作動や効果を確認、年間の熱負荷を30%以上削減することを目標とした。竣工時にも実測を行い、モックアップによる検証時よりも良好な結果が得られることを確認した。 構造は基礎免震構造を採用し、安全性だけでなく機能維持や財産保持の観点でも十分な耐震性を備えている。敷地は液状化の可能性の高い地盤であることから、杭には鋼管を巻くことで同じく高い耐震性を確保している。

建築主
マルタケビル株式会社
所在地
新潟県新潟市
撮影
黒住直臣
マルタケビル
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