あいち小児保健医療総合センター救急棟

愛知県大府市

あいち小児保健医療総合センター救急棟

理想の療養環境に配慮された小児医療の砦

2003年に理想の子どもの療養環境を先駆的に実現した本館棟(当社設計)に、ER(3次救急、総合診療)、手術部、小児ICU、ヘリポートを備え、免震構造を採用した増築である。「高度な医療環境に子どもの療養環境をどのように実現できるか」という課題に取り組んだ。既設本館棟での「どんぐりくんとマロンちゃんの冒険」に続く「ER棟治療編」を、1階から3階において、大地・森・空をテーマに複数のデザイナーによるアートを展開し、手術ホールではプロジェクションマッピングや壁画によるプレパレーションができるようにした。建物はアプローチ路とサービス路に挟まれた厳しい敷地条件から、患者動線を分離して既設本館のアトリウムと車寄せを中心とした配置計画を行い、敷地のレベル差を活かして、救急とサービス車両の動線を分離した。地階には中央滅菌材料室やME室、物品管理室といったサービス部門を設けて、中央滅菌材料室は2階手術部の供給廊下と手術ホールを清汚専用EVにて一体運用できる平面プランとした。3階小児ICUは感染やプライバシー、集中ケアに対応できる、さまざまな形状の病室を用意している。

建築主
愛知県
所在地
愛知県大府市
撮影
アーキフォトKATO

カテゴリ

第11回 愛知県建築士事務所協会建築賞 優秀賞
第11回 キッズデザイン賞
平成28年度 照明普及賞 優秀照明施設表彰 東海支部奨励賞

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