全学部・学域の入学生が最初に学ぶ場として整備された大阪公立大学・森之宮キャンパスは、大阪東西の都市軸における重要拠点・森之宮に立地し、「知の森」をコンセプトに多様な学びと交流を生む都市型高密度キャンパスを目指した。 地上13階、高さ約60mの建物に約6,000人の教職員・学生が集い、大阪城公園の緑と呼応する3層ピロティや「樹形柱」が来訪者を迎える空間となっている。 中庭を中心としたスパイラル状の活動空間は有機的なつながりを生み、多様性を象徴する。空調・照明・入退館などをスマート化し、アプリ制御とデータ連携で省エネモデルを構築。外壁にはコモレビスクリーンやエコスキンを採用し、日射負荷を抑えつつ眺望を確保。高効率設備や自然通風設計により持続可能性を追求した。ピロティには府内産木材を用い、地域資源循環にも配慮。隣接する中浜下水処理場で超高度処理された下水処理水の活用により空調・トイレでも環境負荷を低減している。