既設の施設や学部との融合と地域の街創りをリードしていくシンボルとして、21世紀のキャンパスにふさわしい開かれた県立大学の実現をめざした。学生には様々な出会いを通し豊かな人間性を育む場を、教職員・スタッフにとっては働きやすいアメニティの場を、地域に対しては保健・医療・福祉の情報拠点として気軽に利用できる親しみやすく透明性の高い大学をめざしている。 形態的にもテーマを体現できるよう、健全で清潔感のあるデザインでまとめている。 人と人との交流、人と自然との対話を実現できるよう、さまざまなシークエンスをもった空間を展開させ、外部空間の要所には「人間の五感」をテーマにしたランドスケープと一体化させたアートを計画した。ここで学ぶ学科を意識し、人間ひいては自分自身の発見、思いやりの心につながることを期待したものである。