キャンパス内に新たな風景と居場所をつくるプロジェクトである。人・自然・歴史を紡ぎ、共創を実現する新たなシンボルとして、“みんなで育む「樹のフォリー」” を実現した。フォリーとは特定の用途を持たない東屋のような居場所である。「人々が寄り添える樹をみんなで育む」プロジェクトと捉え、樹の下に集うような新たな居場所を、樹のかたちを模した構造デザインによって提案した。また、学生をはじめとする関係者とともに、使用する木材の産地を訪れ、林業や製材の現場を実際に見て学ぶ機会を設けることで、この計画を“ジブンゴト” として捉えてもらうプロセスを重視。こうした「みんなで育んでいく」姿勢のもと、琵琶湖流域における資源の循環にも積極的に関わる取り組みを展開した。
木材の伐採から製材までを学ぶ森林ワークショップ
工務店による1/2モデルの組み立てワークショップ