撮影:エスエス東京
航空機の離着陸、着陸後の航空機の駐機場への誘導など、空と飛行場の安全のため、管制官がさまざまな業務を行う管制塔。私たちはこれまで、60mを超える超高層管制塔のうち、新旧の東京国際空港、中部国際空港、関西国際空港、大阪国際空港、そして国内で2番目に高い那覇空港と、6つの管制塔を設計してきました。
管制塔で業務する管制官が、何より求めるのは視認性です。その確保に加え、海際に多い日本の空港に建てられる管制塔は、軟弱地盤対策や、管制官が風酔いしないよう揺れを抑え、居住性をよくすることも欠かせません。
世界基準のルールで運用され、地震や津波など、非常時においても、その機能を止めることができない管制塔。これまで積み重ねてきた知見をもとに、現在、成田国際空港の新管制塔の設計に取り組んでいます。