月島一丁目3、4、5番地区第一種市街地再開発事業として2002年から計画がスタートした当プロジェクトは災害時の一時集合場所や地域の活動拠点となりうる約1,200m²の広場を整備し、平時は滞留空間のない地下鉄駅コンコースの混雑緩和に貢献。また、この広場と地下鉄コンコースをつなぐエレベーターの整備により、地域のバリアフリーにも貢献している。 計画建物の高層部はスリムなタワー形状とコーナー部へのガラス採用で圧迫感を軽減し、清澄通り沿道は周辺市街地の既定地区計画の高さ制限を目安に基壇部を設け、周辺市街地の将来的な街並みとの調和に配慮している。地権者等の従前営業形態の継続に配慮して1階は可能な限り路面型店舗を配置し、各店舗の異なる間口の連なりに対して細柱(マリオン)を不規則に配列することで、外観上の統一感を醸成している。また、複数の外壁面を設定し、中層部の外壁を高層部に組み込ませることで、一定の壁面の分節化を図りつつ建物の一体感を創出している。東日本大震災の状況を踏まえ、非常用エレベーターの稼働時間延長等、可能な範囲で建物としてのBCP対応を実施している。
カテゴリ
アプローチ
賞
平成28年度全国市街地再開発協会 市街地再開発等功労者表彰
第4回 インテリアプランニングアワード 入選*
*プロジェクト関係者より応募