和光市総合体育館

2004年公募型プロポーザルでの特定からワークショップやヒアリングなどを繰り返し、市民参加による体育館作りを実践している。広域な県営樹林公園内の敷地に「緑の丘の体育館」をテーマに掲げ、屋根部分への芝生屋上緑化、壁面緑化などと樹林のリズム感に呼応した壁面とサッシとのランダムな表情づくりなどによって、風景との調和をめざした計画としている。既存のレベル差を利用して多層型のコンパクトな体育館を構成。1階に駐車場、2階に主出入口とアリーナのメインフロア、3階に観覧席とパークギャラリーと呼ぶ一般者の休憩と交流の場を、4階には柔剣道と弓道場の和式競技を集約して確保。災害時における市民の避難所として、さまざまな機能を整備しているが、合理性を追求することによってローコスト化も実現している。