「守口キャンパスマスタープラン2011」の中期的事業として、インタラクティブかつグローバルな知的探究心で「創造」を「かたち」にする、国際性豊かな学習・研究の空間・環境となる施設とした。 旧1号館校舎の同位置建替えであるが、新学部創設で必要な研究室および講義室の増強と、学生にとって心地良く新たな活動を誘発する「場」、枚方キャンパスからの移設学部と学生を受け入れるための「環境」の充実を図った。そのため、学生が気軽に立寄り利用するインセンティブづくりをテーマに、学生相互のコミュニケーションを促し、主体的行動の連鎖を生じさせる実験空間として、ゆとりあるラーニングコモンズを1階の中心に設け、この場所を拠点に、各階にコミュニケーションスペースを散在させて、校舎全体のラーニングコモンズ化を図った。 校舎表情は、茶褐色のモザイクタイル・横連窓・グリッド状窓で構成し、端正で洗練された軽快感・開放感を生む新たな「顔」づくりを目指した。学園の理念を表す「GLOBAL MIND」とロゴマークである「OIU」の文字そのものをモチーフとしたテキスタイル的デザインパターンを生み出し、空間全体に展開させた。学生や教職員に学園の理念を常に意識させ、学園ブランドの強化と新時代に挑戦する強い姿勢を示すものとして、社会的アピールへの寄与を意図した。