周辺道路の拡幅整備に伴い、歩車道、緑地、オープンスペース等の滞留空間を整備。敷地内に設ける緑地空間で、府中市の顔であるケヤキ並木、京王線以北の桜並木、大國魂神社や称名寺(隣接する寺)の緑など、地域の緑のネットワークを広げて自然景観の連続性を創っている。建物は周辺住宅地に対して離隔をとった配置、壁面のセットバック、リズミカルなファサードとし、日影の影響や圧迫感の低減に配慮。南東側に執務空間、西側にコア配置とすることで、西日による執務空間の環境負荷低減を図っている。南側壁面の横連窓は自然採光を確保するとともに、バルコニー及び水平ルーバーによる日射の遮蔽をねらっている。