福島県庁北庁舎は東日本大震災により使用できなくなった東分庁舎1号館に入居していた出先機関を再集約するとともに、災害対策本部等の危機管理拠点を新たに整備し、県民の安全・安心の拠点とした庁舎。 既存県庁舎地下駐車場の機能を維持しつつ敷地を最大限有効活用した配置計画とし、各出先機関を各階に集約、福祉機関を1階に配置することで県民の利便性に配慮。執務スペースを整形とすることで、将来の組織改変にも柔軟な対応ができる計画としている。東西面は既存県庁舎のデザインコードである格子状ファサードを用いたシンプルなデザインとし、北側は木目調のPC型枠を利用した縦基調の壁面とすることで外観に表情とリズムを与える。地震後直ちに機能する危機管理庁舎を目指し、基礎免震構造を採用するとともに、非常用発電機設等自立した設備を整備している。また、ユニバーサルデザイン、県産木材利用、自然エネルギーの有効活用等人にやさしく、環境に配慮した庁舎としている。