瑞穂町庁舎

東京都西多摩郡

瑞穂町庁舎

狭山丘陵に溶け込む純粋無垢な庁舎

東京都の北西に位置する瑞穂町の役場建替え計画。町に強く根差し、地域の原風景・狭山丘陵の風景に溶け込む「純粋無垢」な建築をめざし、「形」と「素材」、内蔵すべき「システム」を、ありのまま“魅せる”ことで具現化した。 北の狭山丘陵と調和する緩やかな曲面屋根と、それに呼応し形状を変えるルーバーのファサード構成。外壁はRC打ち放しで構造や素材感を純粋無垢に表現、建物がまとう特異な形状を際立たせた。太陽光パネルで構成するルーバーは、日射抑制と発電機能を合理的に併用し、町の環境配慮を積極的に魅せている。 町民を迎える緑豊かな広場は、町の賑わいの軸を構成する西側の役場通りとつながり、イベント利用も可能とした。 立川断層が近傍にあり、災害対策拠点として免震構造、地震時の天井材落下を防ぐ「逆梁工法」を採用。下階の天井となる構造スラブも、RC打ち放しの素材感を魅せている。OAフロア(高さ約1.2m)の床下に空調機を仕込むことで、床吹き出しによる快適な居住域空調を実現した。

建築主
瑞穂町
所在地
東京都西多摩郡
撮影
淺川敏、エスエス 加藤俊史
瑞穂町庁舎
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